歯科技工士を目指す皆様へ
全国歯科技工士教育協議会(全技協)は、わが国の47校の歯科技工士養成機関が加盟している歯科技工士教育のための組織で、歯科技工士を目指す学生の教育の充実を図ることを目的に設立された団体です。
歯には、単に食物を噛むということだけではなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな生活を送るうえで、とても大切な役割があります。また、きれいな歯は健康的で美しい印象を与えます。
この大切な歯は、一度むし歯になったり、抜けたりしてしまうと自然には治りません。むし歯や歯の喪失は、お口の機能の低下につながり、ひいては全身的な健康状態にも影響を及ぼすことがあります。そこで、豊かで健康的な生活を送るためにも、人工臓器としての歯のかぶせものや詰めもの、入れ歯が必要になるのです。
歯科技工士の仕事は、むし歯になったときに必要なかぶせものや詰めもの、歯を失ったときに必要な入れ歯、歯並びを治すときに使う矯正装置などを製作・加工することです。
今後、さらに高齢化が加速していくなかで、国民のお口の健康を守り支えていく歯科医療の果たす役割はさらに大きくなるでしょう。そして、歯科技工士は、この一翼を担う重要な医療職種であり、厚生労働大臣免許の国家資格です。
是非、歯科技工士学校を見学していただき、この素晴らしい仕事をもっと知っていただけたらと思っております。全国すべての歯科技工士学校は皆様のご来校を心よりお待ちいたしております。会員校の皆様へ
本協議会は設立から51年を迎え、全国の47校の歯科技工士養成機関が加盟しております。国民の歯科口腔保健に寄与できる優秀な歯科技工士を養成することが教員の責務であり、そのためには、教員自身が日々、研鑽することが必要であると考えております。
本協議会は、今後も有意義な講習会、研修会を開催し、教員同士が切磋琢磨する機会を提供していく予定ですので、多くの講習会などの事業にご参加いただき、研鑽を積まれ、その成果を学生教育に反映していただきたいと思っております。
また、本協議会では、ご意見ご要望に対応していく所存です。皆様のご意見、ご提案を積極的にお寄せいただきたいと思います。
本協議会の運営に今後ともご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。
全国歯科技工士教育協議会
会長 大島 克郎